どうも、ナツダです。
今回は、これから中古物件売却で流行りそうなホームステージングサービスについて解説したいと思います。
それでは、さっそくいってみましょう。
ホームステージングとは?
中古物件を早く高く売るための方法として、ホームステージングというのがあります。
日本では最近よく見聞きするようになりましたが、欧米では一般的な方法でやらなければ他の物件に比べて見劣りしてしまうそうです。
- ホームステージングとは?
- 売り出し中の物件を、インテリアコーディネートすることによりモデルルーム化すること。
- ホームステージャーと呼ばれるプロが、レンタル家具やカーテンなどを使って空間を演出してくれる。
- 引用:中古マンションを売るときの内覧(内見)とは?
野村不動産ソリューションズでは1年間ほどホームステージングサービスを試してみて結果が良かったので、今後は恒久化していくそうです。
ホームステージング実施物件は、未実施の物件に比べて、売買契約の成約率が約1.5倍、販売活動開始から売買契約までの期間が約2割短縮されました。(専属専任・専任媒介契約物件での比較。2015年度当社実績。)
野村不動産ソリューションズ株式会社 プレスリリースより(PDF)
今後は不動産業界のみならず、空間設計事務所や家具販売店なども参戦して盛り上げりそうな予感です。
買主が内見に来たとき、がらんどうの物件や生活感が出まくっている物件より、インテリアコーディネートで洗練された物件の方が早く高く売れるのはよく分かる話。ぜひ、やるべきですね。
日本でも「中古物件を売るときはホームステージングか当たり前!」という日がやってくるのかもしれません。
協会による資格制度もある
ホームステージングを行うプロのことをホームステージャーと呼ぶそうです。
日本ホームステージング協会というところが認定資格制度を設けていて、ホームステージャー2級ならびに合格者は1級を受験することができます。
参考 一般社団法人 日本ホームステージング協会「認定資格について」
受講日数は2級が1日、1級が2日。日程内に以下の知識を身に着けます。
- 2級ホームステージングの受講内容
- ・ホームステージング概論
- ・片づけ 基本
- ・掃除 基本
- ・遺品整理 基本
- ・インテリア 基本
- ・ホームステージング 基本
- 1級ホームステージングの受講内容
- ・片づけ上級編
- ・掃除のテクニック上級編
- ・インテリア上級編
- ・インテリア写真の撮り方
- ・家具の搬入・搬出の技術
- ・不要家財関連の知識
同じような資格にインテリアコーディネーターというのがありますが、こちらの知識範囲は家具だけでなく建築の内装全般に渡りさらに専門的な勉強が必要になります。
逆に、インテリアコーディネーター資格講座では「片づけ・掃除・遺品整理・写真の撮り方」等は突っ込んで学びません。
インテリアコーディネーターと整理収納アドバイザーを足して、不動産売却に特化した資格・・・という感じですね。
ホームステージング実施物件は売れやすい?
新築の注文住宅やマンションであれば、3Dやパース(建物の外観や室内を立体的な絵にしたもの)で完成形をイメージすることが一般的です。
しかし、中古物件ではこういうことが行なわれてきませんでした。
ホームステージングを実施すれば、買主がその物件での新たな生活を(洗練された形で)イメージしやすくなりますので、購入意欲がわきやすいと思います。
その結果、以下のことが期待できます。
- ホームステージングのメリット
- ・ライバル物件に負けにくい(成約率アップ)
- ・売却活動開始から成約までの期間短縮
- ・値引き交渉が減る
ホームステージングによりライバルに差をつけると、何人も購入希望者が現れる人気物件になるかもしれません。人気物件になれば値引きしなくても早く売れます。
問題は費用ですね。
- ホームステージングサービスの価格
- 無料で実施している不動産会社もあるが、有料の場合は物件規模やサービス内容に応じて「数万円~売買価格の2%」ぐらいかかる。
- コンサルやアドバイスだけなら数万円。家具・小物レンタルやコーディネートまで依頼すると数十万円というケースが多い。
たとえば、2,000万円で家が売れるとして「コンサル + 全室の家具をレンタル」で依頼すると40万円程度かかります。
かなり高額に感じますが、不動産売買では買主から値引き交渉されるのが一般的なので、値引きしないで済むならホームステージングする価値ありますね。
まとめ
中古物件を売るときに、ホームステージングを利用するケースが増えてきました。
ホームステージングは早期売却や値引き防止につながるので、ぜひやった方がいいと思います。全てをプロに依頼しなくても、掃除や不用品処分ぐらいなら自分でできると思います。
内見対策はとても重要ですので、ここ一番気合を入れて取り組みましょう。