どうも、ナツダです。
今回は、最近ホットな中古マンション相場の調べ方について解説したいと思います。
それでは、さっそくいってみましょう。
不動産価格推定サイトとは?
2016年10月7日、不動産仲介大手6社が組んで一括査定サービスを始めました。
大手が今さら一括査定に乗り出した背景には、ネット集客に対する危機感があるのではないでしょうか?
今や不動産の売却希望者は、わざわざ自分で不動産屋を探さなくてもネットでカンタンに査定依頼できます。集客の入り口は、店頭や電話問い合わせからインターネットへ移行しています。
- マンション専門の査定サイトの例
- ・マイスミEX(株式会社じげん)
- ・ふじたろう(プロパティエージェント株式会社)
- ・マンション.navi(マンションリサーチ株式会社)
- ・イエシルアドバイザー(株式会社コラビット)
さらに、不動産価格推定サイトと呼ばれるものが登場したことにより、今まで以上に売主が自然にネットを使った売却活動を選択する流れができてきました。
- 不動産価格推定サイトとは?
- 過去の取引事例等のビックデータから、AIやディープラーニング技術を使って算出した推定成約価格情報を提供するサイト。
- 今までは不動産屋に査定してもらい算出していたものが、インターネット上でカンタンに分かるようになっている。
たとえば、不動産価格推定サイトには以下のようなサイトがあります。
- 不動産価格推定サイトの例
- ・イエシル(株式会社リブセンス)
- ・HowMa(株式会社コラビット)
- ・HOME'S プライスマップ(株式会社ネクスト)
- ・不動産価格推定エンジン(ソニー不動産)
- ・WEB相場価格システム(マンションリサーチ株式会社)
不動産価格推定サイトは、いまのところマンションの価格推定がメインになっています。
上に挙げたサイトもHowMa(ハウマ)以外はマンションのみ対応していて、HowMaも細かい情報を手入力することで初めて戸建ての推定価格が分かります。
価格推定サイト推定価格比較
さて、価格推定サイトはどれぐらい正確に相場を出せるのでしょうか?
実際に2016年5月に売買された某マンションで比べてみました。
- マンションの概要
- ・築年月:2007年2月(築9年)
- ・階 数:6階建ての4階部分
- ・構 造:RC(鉄筋コンクリート)
- ・面 積:85m²(3LDK)
このマンションは3,450万円で売買されました。さて、価格推定エンジンではどう算出されるでしょうか?結果は以下のとおりです。
現状では、サイトにより価格幅が大きく違います。もっとAIやディープラーニング技術が育つまで、人の手による査定が要りそうです。
売主としては、推定価格が既成事実化するのも怖いです。
たとえば、上の例で言えば、推定価格帯を見た買主の気持ちになると「3,300万円から3,350万円で買いたいな」と期待するのではないでしょうか?
それって、実際の売買価格より100万円以上安いってことですよね・・・。
不動産査定は透明化する?
少し試しに使ってみたら、価格推定システムはとても便利でした。
今まで、不動産屋に聞くか手間をかけて調べないと分からなかった相場が、パソコンさえあればカンタンに分かってしまいます。
「まだ売ることは考えてないけど、自宅の価値がどれぐらいか興味ある」という人でも、かなり気軽に利用できるのではないでしょうか。
価格推定サイトは、けっこう見込み顧客のリストを集められていると思います。それに危機感を覚えた(かどうか分かりませんが)大手企業がネット集客を試行し始めたのもうなずけます。
- ポイント
- 価格推定サイトは会員登録が必要なサイトもありますが、それほど具体的に物件情報を入力しなくてもある程度の推定価格を算出してくれます。
これから推定価格の精度が上がっていくと、不動産査定の透明化に一役買いそうです。
売主や買主がカンタンに相場を知ることができれば、悪質な不動産屋が適正価格から大きく外れた査定を出しにくくなります。
まとめ
不動産売却の入り口として、中古物件の価格推定サイトが登場し始めました。
今のところ比較的推定が簡単なマンションがメインですが、いずれ一戸建ても対象になるでしょう。待ち遠しいですね。
まだまだ精度的が低いかもしれませんが、一度あなたのマンションの資産価値をチェックしてみてはいかがでしょうか?けっこう面白いですよ。