どうも、ナツダです。
今回は、不動産屋の休み(定休日)について書いてみようと思います。
ちなみに、祝日が水曜日以外なら不動産屋は営業している可能性が高いです。心配なら、電話して確認してから行ってみてください。
でも、なぜ水曜日が休みなのでしょうか?他の曜日ではダメなのでしょうか?
その辺を解説してみたいと思います。
それでは、さっそくいってみましょう。
不動産屋の定休日は水曜が多い?なぜ?
不動産屋は水曜日に休む会社が多く、これは主に以下の2つが理由です。
- ・験担ぎ(げんかつぎ)
- ・業界の商慣習
それぞれ、も少し詳しくみていきましょう。
験担ぎ(げんかつぎ)
不動産業界は験を担ぐ(げんをかつぐ)業界です。不動産屋さんの定休日が水曜日なのも験担ぎで「水」は契約が流れることを連想するため避けられています。
他にも、分譲住宅をやる不動産屋さんは地鎮祭や上棟式を建築吉日に執り行う会社があります。建築の吉日は大安や仏滅などの六曜の他に十二直(じゅうにちょく)というのを用います。
- 十二直とは?
- 六曜と同じく、毎日割り当てられているその日の運勢のこと。建(たつ)、除(のぞく)、満(みつ)、平(たいら)、定(さだん)、執(とる)、破(やぶる)、危(あやぶ)、成(なる)、納(おさん)、開(ひらく)、閉(とづ)の順番に記される。
それぞれの吉凶は、以下のようになっています。(ただし、見る本によって少し違いがありました)
建 (たつ) |
吉 | 最吉日。神仏の祭祀、婚礼、開店、新規事業の開始、移転、柱立て、棟上げ、旅行、衣服の着初めなど。 |
---|---|---|
凶 | 結婚、屋敷内の動土、蔵開き。 | |
除 (のぞく) |
吉 | 百凶を除く吉日。医師にかかり始め、薬の飲み始め、種まき、井戸掘り、掃除など。 |
凶 | 婚礼、旅行、金貸し、屋敷内の動土。 | |
満 (みつ) |
吉 | 万象万物ことごとく満まん溢いつされる吉日。建築、移転、新規事の開始、婚礼その他の祝い事、種まきなど。 |
凶 | 動土、服薬。(動土は吉とする資料もあり) | |
平 (たいら) |
吉 | 物事の平等円満をもたらす吉日。地固め、柱立て、旅行、婚礼その他祝い事など。 |
凶 | 種まき、池、溝、穴などを掘る。(種まきは吉とする資料もあり) | |
定 (さだん) |
吉 | 建築、柱立て、棟上げ、移転、婚礼、開店、開業、売買、種まきなど。 |
凶 | 訴訟、旅行、動土、樹木の植替え。 | |
執 (とる) |
吉 | 神仏の祭祀、婚礼その他の祝い事、造作、種まき、井戸掘り、増改築など。 |
凶 | 旅行、金銭の出し入れ、財産整理、持ち出し。 | |
破 (やぶる) |
吉 | 訴訟、談判事など。 |
凶 | 婚礼、神仏の祭祀、その他祝い事。 | |
危 (あやぶ) |
吉 | お祝い事や、祭礼など。ただし、万事控えめが大切。 |
凶 | 諸事控えめに慎むべき。旅行、登山はとくに大凶。開店・開業も凶。 | |
成 (なる) |
吉 | 建築、開店、種まき、新規に事をはじめる |
凶 | 訴訟、談判事。 | |
納 (おさん) |
吉 | 五穀の収納、商品購入など。 |
凶 | 見合い、婚礼、葬儀、移転、旅行。 | |
開 (ひらく) |
吉 | 建築、移転、婚礼、開店など。 |
凶 | 葬儀、その他の不浄事。 | |
閉 (とづ) |
吉 | 金銭の収納、建墓、トイレ造り、壁や襖の穴ふさぎなど。 |
凶 | 柱立て、棟上げ、開店、婚礼、祝い事。 |
出典:建築吉日とは?家を建てるとき、占いや暦をどこまで信じるか
不動産売買で言うと「定(さだん)」に契約して「納(おさん)」に清算すると良いと言われています。
参考 歴注計算カレンダー
業界の商慣習
不動産屋は仕事上の横のつながりが強く「他社が休んでいるので自社も休む」ということもあります。
これが小売業やサービス業であれば、競合他社の休みは「かき入れ時」なので仕事をすると思います。ところが、不動産業界の場合は「売主と買主」あるいは賃貸の場合なら「大家と借主」でそれぞれ仲介不動産屋が違うことがあるので、いろいろと不都合が出るのです。
たとえば、不動産屋Aに家を買いたい人が相談に来たとします。ちょうどレインズにいい売り物件情報が出ていたので、売主側の不動産屋Bに照会をかけたところ休みだったら困ってしまいます。
- レインズとは?
- レインズとは不動産流通用のデータベースのことで、会員不動産会社が売り物件や賃貸物件の情報を検索することができます。
ワンルームマンションを探している学生が相談に来ても、大家側の不動産屋Cが休みで鍵を借りられなかったら部屋の中が見られません。
だから「いっその事、A社もB社もC社もみんな一緒に休もうよ」ということになるのです。
不動産屋は、絶対に水曜日は対応してくれないのか?
不動産屋は水曜日に定休日を取っている会社が多いですが、絶対に水曜日は取り合ってくれないかというとそうでもありません。
お客様相手の商売ですから、そのへんは臨機応変にお店を開けてくれます。どうしても水曜日に不動産屋に行きたければ、水曜以外に電話でもして予約しておきましょう。
ただし、物件照会とか鍵を借りることはやりにくいので、そのへんの覚悟は必要です。
水曜日以外に休む不動産屋もあるか?
不動産屋の中には連休を設けている会社もあります。その場合は「火曜日・水曜日」が休みか、あるいは「土曜日、日曜日」を連休にしている会社もあります。(意外に思われるかもしれませんが、土日休みの不動産屋があるのです)
- 不動産屋へ行くのを避けた方が無難な曜日
- 1位、水曜日
- 2位、土曜日、日曜日
- 3位、火曜日
どちらにしても、予約しておく方が安心です。
GWやお盆、年末年始はどうか?
お盆や年末年始は、数日間休業日にしている不動産屋が多いようです。GWは開店しているみたいです。一般的なサービス業と同じですね。
ただし、お盆や年末年始は家族会議をするのに一番いいときです。つまり、買主側が家族で家の購入について家族会議しているので、ほとんど動かないのです。
お盆は暑く、年末年始は寒い時期でもあるので、内見(あなたの家を実際に見に来る)の問い合わせもあまり期待できないです。
営業時間中でも営業マンが不在ということもある
まず、不動産屋営業マンの1日の行動をみてみましょう。
- 不動産屋営業マンの行動例
- 09:00~09:30 ミーティング
09:30~12:00 物件情報調べ、新規物件の現地調査
12:00~13:00 昼食 & 休憩
13:00~17:00 役所や法務局で物件調査、物件下見、顧客訪問
17:00~19:00 チラシポスティング
19:00~21:00 雑務、明日の準備、業務報告
このように、不動産屋の営業マンは営業時間中でも会社にいないことが多々あります。銀行や法務局に出向いたり、物件の確認や案内など現地でないとできない仕事がたくさんあるからです。
繁忙期になれば一日中会社に戻れないなんてこともザラで、事務所には管理職者と事務員以外だれもいないこともあるそうです。
不動産屋の営業時間は、会社によっていろいろです。支店によって違う場合もありますので、ホームページか電話連絡して調べるのが一番確実です。
店頭業務は9時から18時とか、10時から19時とか、遅くとも20時ぐらいまでの会社が多いと思います。お客様の都合によっては、20時以降に打ち合わせや賃貸物件の案内をしていることもあります。
せっかく不動産屋へ行っても相手してもらえないと無駄足になります。初めて不動産屋に行くときは、いきなり行かずに予約してから行きましょう。
家を売るなら不動産屋に来てもらうのがラク
不動産屋に相談するときは複数社に声をかけて査定額や対応を比較することが大切ですが、数が増えれば増えるほど営業時間や定休日を調べるのが大変になります。
そういう面倒くさいことを避けて効率的に不動産屋と話をしたいのであれば、不動産屋に「家を売りたいから、うちまで来て査定して欲しい」と連絡すればOKです。喜んで来てくれます。
- ポイント
- 不動産屋は、仲介手数料で利益を得ています。仲介しようと思うと、まず不動産を売りたい人を探さないといけません。
- しかし、そんなに簡単に売主をみつけることはできません。それがあなたの方から「家を売りたい」と連絡してきてくれたら、不動産屋にとってこれほど嬉しいことはないのです。
不動産屋に最初にお願いすることはあなたの家と土地の査定です。査定額は売出価格のたたき台になるので、大切な作業です。
- 不動産を売るときの価格の決まり方
- 1、不動産屋に査定額を計算してもらう
- 2、査定額や相場を参考に売出価格を決める
- 3、購入希望者から価格交渉が入れば話し合いで売買価格を決める
査定は実際に不動産を見ないと正確な金額が出ませんので、不動産屋を呼ぶ口実になります。何社か連絡して査定依頼をしましょう。
そうすれば、不動産屋の定休日とか営業時間の心配をすることなく、来てもらう日時を調整することができます。
まとめ
不動産屋は水曜定休日の会社が多いです。しかし、火曜日や土日に休む会社もあります。
また、不動産屋の営業マンは外出していることも多く、不動産屋へ行くのであれば事前に予約する方が望ましいです。
あなたが売主であれば、査定を依頼して家まで来てもらうという方法もあります。うまく活用して、効率的に不動産売却をすすめてください。